ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

葬送のフリーレン

 

なんかネットで「オタクの理想の老後」みたいな話があって気になってたんだけど、いやーこれが老後はマズいでしょ。っていうかそもそも主人公がエルフで老いと全く関係ないじゃん!! ここで書かれている「老後」って一体何を指してるのよ? どういう見立てなんか全くわからん! 勇者たちパーティーの老いも、一応描かれてはいるけれども、みんな善人だし実際の老いていく喪失感みたいなのは全然足りなくて、キラキラでカギカッコつきの「老後」で、真面目にそこに老いを見ちゃマズい題材でしょコレは。

フリーレンの人間との向き合い方については色々疑問があるというか、そこまでの人生における彼女の人間との関わりが想像できないなあと思うし、勇者とのふれあいの中で人間の見方が変わったというのは、もう少し大きな出来事でなければ不自然じゃ無いかなあ……という引っかかりはちょっとだけある。あるんだが、まあそれはこの構造でストーリーを語るために仕方ないところではあるよなー。

面白いのは、冒険を続ければ続けるほど、最初テキトーなキャラにしか思えなかった勇者の強さが立っていくこと。現在時間で強い敵が出れば出るほど、勇者が化け物だったということがわかる構造で、うーんあいつらマジで本当に魔王を倒せるほど強かったの!? となる。まあ、そういうところの理由付けはかなりしっかりしていて感心させられるから、きっと何かちゃんとあるのだろうけれども……

アクションもイイし、ストーリーもこの構成が生きているしで、とても良い作品でしたよ。