ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

桃太郎 海の神兵

 

プロパガンダ映画。今読んでる本で触れられてたし、あと昔から結構名前を見かけたので、いつか見なきゃならんなーとは思ってたんだけれどもようやく。

もちろんプロパガンダなんだけれども、地元に帰って神社に参拝して、それから実家で老いたる父母と再会し……というのをしっかりやられると、ストレートに郷土愛みたいな感覚をおぼえてしまうんだなあ、とちょっとした驚きがあった。そんなもんどーでもいいやーと思ってたからなー。そこに国旗とかはためかされると愛国心に繋がるんだろうなーというのもよくわかる。

あと南方? に出兵して、そこで裸の獣に日本語を教えるシーンも露骨ー! という感じ。ようやくプロパガンダが本領を発揮してきたなーと思う。これもある種の擬人化というか、動物を記号化してその特徴を抜き出して、人間では露骨になってしまう展開をロンダリングしてやってるわけで、やっぱこわいよなー。「ズートピア」とか普通に思い出してしまいますわ。

それにしても桃太郎のビジュアルがおもしろいな。「当時の望ましい指揮官を描くとこういうビジュアルになるんだなあ」という感じ。端的に言ってだいぶおっさん臭い。作っている方は大人なんだから、そっちのイメージがしっかり反映されてはいるのだろうけど、主人公格のいかにもモンキーな表情も含めて、あー人間の美意識ってそりゃ全然変わるよなーと思いました。