こりゃモキュメンタリーってつくりなのかしら? フィクションなのは流石にわかるけど、どういう立ち位置のフィクションとして作られたのか文脈がよーわからんところがあるから、コレはコレで混乱するな……これ、当時の人が見たときにどのくらいリアリティがあったんだろうか? まあ確かに状況的にはそこそこ深刻だったような気もするけれども……公権力と市民の間の軋轢がアメリカ合衆国の根っこにあるんだなーと言うのが強く感じられる、といういかむしろそこを感じる以外の内容がそんなにないよなあ……
あとまあニクソンだよね。ほんと見る映画見る映画で悪人的に描かれていて、アメリカ映画はどんだけニクソンに辛い目に遭わされたんだと思わざるを得ない。もちろん知識的にはわかるんだけれども、それにしたってここまで執着して描かれると、なんかアメリカ合衆国の根源的な悪みたいなものを体現してるんだろーなーとは思う。
しかし、カメラマンがここまで露骨に内容に意見を投げかけるのが、時代だなあって感じ。単純にプロパガンダ表現としてメッセージが軽薄になる、というのが今の時代から見た感想なんだけれども、それはそれとしてカメラマンにそう言わせるだけの強い動機があったってことだよなー。そういう意味では、一周回って生っぽさを感じるところはあった。