ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

13th -憲法修正第13条-

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うーんすごい。なんでアメリカは憲法から直でこんなに面白いドキュメンタリーがドンドン出て来るのか。しかもなんかどこか遠い世界の出来事じゃなくて、市民の生活に直で関係する問題の原因がストレートに憲法に求められるってのが面白すぎる。なんなんだろうなあアメリカって国は。

この映画は要するに黒人が奴隷に開放された後に、犯罪者は憲法13条の自由の適用外だっていうもんで、黒人が犯罪者認定されて安価な労働力として使われましたよという話。それがそのまま現代のアメリカの社会にも引き継がれているよねーという視点はめちゃくちゃ興味深い。

なにより面白いのは『國民の創生』の罪がガッツリ語られているところで、フィクションが現実にどれだけ大きな影響を与えたのかが示されている。まー統計とかとれるものでもないだろうし、実際どれだけの影響力があったのかはわからないだろうけれども、アメリカという国家において映画の力は強いのだなあ、ある種の神話としての働きを担っているのだなあ、ということを改めて思い知らされる。っつーか無知なもんでKKKの成立に影響しているとか全く意識していなかったよ。

あとはもちろんテーマ的に公民権運動とかと密接に関わらざるを得ないところなんだけれども、ニクソンはどれだけ嫌われているのかとビックリする。いやー善し悪しは別にしてすごい影響を与えた人物だったんだなあ。あとビル・クリントンは民主党で経済を回した人らしい語られ方をするんだなあ、というのと、そこからヒラリーが弁明しなきゃならない流れになるのかーというあたりもやっぱり面白い。いやーやっぱアメリカ史面白いなあ……