こないだニュースになっていたよね、マルコムXの暗殺。
人気の作品にも上がっていたんで、流れで見始めたんだけど、まあ、黒人の歴史的指導者がこんな感じで公権力に抑圧されている事実がある以上、そりゃまあ国を信じられるわけないよなあ……はぁ……最後の説得シーン、「あいつらを信じない」という冤罪被害者の叫びは、めちゃくちゃ重いですわ……
ドキュメンタリー自体は、この前のモハメド・アリのドキュメンタリーでいまいち理解し切れていなかった、マルコムXが黒人公民権運動の中で果たした役割、という点がきっちり抑えてあって良かったです。NOIとかの立ち位置とかもようやくナルホドこういう感じだったのねとか、あーそうかーこの流れでモハメド・アリが出てくるのかーというのとか、だいぶ理解が深まりました。キング牧師に対してどのような位置にあるかとか、全然理解できてなかったんだけど、なるほど支持する回想とかも違ったわけね。納得。
あとまあこれは冤罪側にきっちりインタビューを録りに行っているからこういう感情になるけれども、現地の人間でいたら多分曖昧な空気で犯人を隠してしまうんだろうなあというのは思った。そういう意味では視聴者の感情をこうやって誘導するんだなーと感心させられた側面はある。
