ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ギレーヌ・マックスウェル: 権力と背徳の影で

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ジェフリー・エプスタインのドキュメンタリーで一番奇妙というか、理解に困ったのは、被害者を手引きしていたこの女性で、その人となりみたいなのをちょっとでも知ることができたのは大変良かった。人間をあんまり単純化しすぎるのが良くないのはわかるんだけれども、しかしあまりに理解の手がかりがなさ過ぎて、他者が解釈不能なブラックボックスになるのも良くないからなあ……まあ、そういうわかりやすさに対する忌避感を持ちながら見たドキュメンタリーでは、ある。

とはいえ、彼女の性格を決めた生い立ちみたいなところはきっちりとストーリーがあったけれども、父親を亡くしてからのエプスタインとの関係の所はちょっと解釈が難しいところもあるよなあ。もちろん依存先としてお互いにガッチリ噛み合ってしまったが故の悲劇ではあろーけど、そこはやはり本人の声とかももう少し聞いてみたいところではあるよなあ。

しかしこういう裁判で、女性対女性みたいなアングルが、弁護に利用されてしまうのは本当にキッツいなあ。もちろんある意味で、ギレーヌ自身も不幸な生い立ちを過ごしてはおり、それが多かれ少なかれ彼女の犯罪に関係してはいるのだろうけれども……