ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

園子温という生きもの

 

 

Twitterの監督の発言と、それに対しての「インタビューでバッチリ女性への加害の証拠が描かれていたじゃん」みたいなツイートを見て、興味を持って見始めたんだけれども、いやー、あのインタビューほんとキッツいわー。だってあれ「プライベートと仕事を絡めて精神的な圧力を受けていた」ことの何よりの証拠じゃん。あんなにはっきり、パワハラの証拠を映像に残しておいて、しかもそれを全く問題と思っていないというか、むしろ「演技を引き出すための美談」みたいな一エピソードとして編集されていることに、心底恐ろしさを感じたよ。それって要するにこの映画を撮った監督が、コレだけ世の中で園子温の女性関係・パワハラが言われているにもかかわらず、あのインタビュー自体がそれに関連付けられるものとして認識できないような環境があるということだよね。これは、誰がどうとかではなくて、明らかにそれを許す状況があるという構造的な問題なので、指摘を受けて一度この監督もしっかり見つめ直してもらいたいなーとは思った。

大島新って「香川1区」の監督だよね。前の「なぜ君は総理大臣になれないのか」は大変面白く見たんだけれども、ああいう視点を持って選挙を撮ろうとしている人間でも、こういう認識に陥る構造に気付けない、というのは大変恐ろしいと思う。いやほんとに、悪意は全くないんだと思う、というか、そこに悪意があることにすら気付けないのがこの問題の核心だと思うので……