ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

トロール・ハンター

 

お、フェイク・ドキュメンタリーの記事を読むと良く見るヤツがAmazonプライムに入ってんじゃん! と言うことで見たんだが、うーん、これは何がそんなに凄いのだろうか。まあフェイク・ドキュメンタリーとしての勘所はきっちり掴んであるけど、.RECを見たときの衝撃みたいなのはそんなにないかなあ……あれは自分が弱者・切り捨てられる側に回ったときにカメラを構え続けるジャーナリズム、みたいなのがものすげー上手く機能してて感心したんだよな。まあこのフェイク・ドキュメンタリーも、そういう意味ではインタビュイーが「いい加減終わりにしたくなった」という立ち位置でクルーを仲間に引き入れる辺りのドラマは確かに悪くはないか。

あ、あとこのまるっきりウソのスケールを現実と地続きにしてあるのも、よく考えたらすごいことか。クローバー・フィールドとか先行作品はあるけれども、この地味な題材で地に足ついた感じで異界を描く……というのはなかなか難しいことなのかもしれない。

っていうかなー、やっぱり北欧スゴイよなー。臭い一発でトロールのリアリティを担保しちゃうのとか、永遠に続くフィヨルドが「いかにもありそう」に感じられてしまうとことか、宗教的なバックグラウンドが強いのとか、土着に立脚してるもんなあ…『ボーダー 二つの世界』でも思ったけど、やっぱりこういう題材は、土地と合わさると効果を発揮するもんなんだなあ。