ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

新宿タイガー

 

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こないだ新宿を歩いてたら見かけたんで「うーん何だこの人は」と思ってたんだけれども、ドキュメンタリー漁ってたらこの映画があったんで「あーこれ!」となって見ました。

しかしまあなんというか日本のドキュメンタリーはストーリーがないよなあ。人となりに寄り添うことをやるだけで、そこからどんな物語を紡ぐのかって視点が欠けてんじゃないのだろうか。もちろん背景として安保だの女性の役者への眼差しだのはあるけれども、じゃあそこから社会に対してどんな物語を語れるのか……みたいな側面がなさ過ぎない? タワーレコードってレコード文化に大きく影響を及ぼした文化のアイコンが、学生運動の落とし子である新宿タイガーを生み出したというのは、本当に偶然で片付けて良いワケ? みたいな気持ちにはどうしたってなるよな。タイガーが役者に対してのリスペクトがめちゃくちゃあって、そのロマンに惹かれている……というのはすごくよくわかるけれども、じゃあその存在が新宿という町に対して何をもたらしているのか? みたいな所もあまり見えてこないし。もっと町の人々との関わりとかを通じて、新宿という都市や高度経済成長・バブル崩壊後の日本の変遷に、タイガーの姿を重ね合わせるとかしなきゃならない題材だったんじゃないのかしら? いつまでもオードリーの名画を見ている、だったらまあそれはそれでそういうアングルにできるだろうしねえ。そこら辺、大分物足りなく感じました