ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

チャイナ・シンドローム

 

へー、マイケル・ダグラスってこんな若い時から制作してたのね。父親譲りの映画一家なんだなあ。

ジャーナリスト側の話になるのかと思ったら、ジャック・レモンの職業倫理が試される話だったのね。安易に「ジャーナリズム万歳!」にならないのはなるほどなーと思ったけれども、殉職して正義を果たす……という話に振り切っちゃうのもまあちょっと危うくはあるよね。それでもその正しい行為が他の職員に伝染するラストはやっぱり感動的ではあるわけですが。

単なる原発批判だけではなくて、女性レポーターに対する偏見なんかもバッチリ取り上げられていて、なかなかキッチリした映画だなーと思う。79年でこういうのちゃんとやるのってなかなか珍しいんじゃないかしら。

脚本はサスペンス含めてよくできていると思うけれども、審議の会場ではなくて原発に立て籠もる流れが秀逸だよなあ。告発のために、リスクを冒して原発の内部に立て籠もるというのは、あっと驚く解決法でとても素晴らしい展開だと思う。クライマックスに向けての緊張もきちんと高まってるし、いやはやよくできてるよ。