ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

そして誰もいなくなった

 

そして誰もいなくなった(字幕版)

そして誰もいなくなった(字幕版)

  • バリー・フィッツジェラルド
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実は小説も読んだことなかったので……っていうか本当は小説を先に読むべきなんだろうけれども……

犯罪者が集められて一気に殺される、というのは大変魅力的なシチュエーションであり、レコードを回したら全員が固まる、ってもう思いついたら整合性ぶっ飛ばして欠かざるを得ないですよねー。途中まで「これなんか超常現象ないと説明できないよね」みたいなレベルで話が進んでいくのはミステリの根源的な醍醐味を味わわされてる感じ。

ただまあやっぱり今の視点から見ると「犯人がリスクを冒しすぎ」「偶然性に頼りすぎ」「見立てを行ったことがそんなに生きてないよね」「そもそもこの状況をつくることに何の意味があんの?」みたいなアラが見えてしゃーないところはある。ラストの種明かしで、特に執事なんかの事件の瞬間の謎ときを行わないから、そこら辺ちょっと物足りなくはある。原作だったらきっちりフォローされてたりするのかしら。まあ、今から見ると死体の偽装というのはめちゃくちゃ基本的なものだから、そう思えちゃうのかもしれないねえ。

そして改めて思うと、これめちゃくちゃ人狼だよなー。このくらいの偶然性で犯人を立てていいんだったら、ほんとそのまま人狼にしてしまっても良いのではなかろーかと思った。