汚いしグロいしこりゃ見る人を選ぶよなあ。いやまあ痛いのをやりたいのはわかるんだけれども、腕に貫通をアレだけしっかり見せなくても……という気はしてしまうな。感覚が麻痺してしまうっつーか……
しかしまあ、思った以上に真面目な話ではあった。トイレの中縛りを真面目にやりつつも、外からのわざとらしいナレーションでこういう状況になった理由をちゃんと常識的な範囲で理由づけていて、なんかもうちょっとワンダーを生じさせてくれても良いのよ? という気にさえなった。序盤で大体主人公が罠にはめられていることはなんとなく想像しちゃうしなあ……そんな律儀にスマホの電波を止める理由付けまでしなくても、みたいな気持ちになる。
ちょっと気になったのは主人公の姿勢かなあ。腕に鉄筋がブッ刺さったことで逆さの体勢になったというのはすごくナイスなアイディアだと思うんだけれども、それがあんまりビジュアル的な恐怖に繋がっていない感じがしたのよねえ。もちろん、液体がかかるあたりの描写は上下逆さまじゃないと成立しないわけだけれども、もうちょっとこう、カメラが逆さまになることを生かした映像の見せ方はあってもいいんじゃないかなあ、とは思った。