https://www.netflix.com/title/81519575
セルジオ・レオーネのマカロニは全部見ているけれども、他のマカロニってそんなに見てないから大丈夫かな……と思ったけど、なんだかんだポツポツ見ている。さすがナンバーツーだ! という感じ。
まあしかし、人物のドキュメンタリーとかジャンルのガイドとかというよりは、タランティーノがマカロニウェスタンを語るところに価値のある作品だよなーと思う。っていうかレオーネの後期とかコルブッチ作品の政治的なバックグランドって見ていてあんまりよくわからないので、ファシズムと革命みたいなイタリア特有の状況を解説してもらえて「なるほど……」となったし、そこにタランティーノが積極的に黒人問題をのっけてアメリカ的視点からの捉え直しをしているのがチョー面白かった。さすがタランティーノ……というか、ラストのジャンゴのタランティーノ版の解釈がおもしろすぎじゃないですか? あの与太話を聞けただけでもうまるっきり満足な感じですよマジで。いや、そりゃまあ黒人がガンマンの西部劇を撮っている時点でそこら辺考えないわけないんだけれども、見た当時はそんなにそこら辺の知識の蓄積がなかったから、まあ普通に楽しんじゃってたんだよねー。今見るときっと見え方が違うんだろうなーとは思う。
しかしまあ黒沢明・日本映画って、こういうところに影響を与えてたんだなーというのが改めてわかる内容でありました。