ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

無法松の一生

 

無法松の一生

三船敏郎のヤツ。

こないだドキュメンタリーで知ったから見始めたんだけれども、いやー、なんと言っても三船敏郎だなー…愛すべきキャラクターをきちんと愛すべき感じで描けているのは本当に素晴らしいと思う。時間が跳んで白髪の主人公を見た時のショックったらないよなあ。それが祭りでタイコを叩くと途端に若返るのもまた大変堪らない。あそこは有無を言わさない芸の見せ場って感じで本当に素晴らしかったです。

で、そっからの失恋パートに雪崩れ込むワケで…うーむー。まあしかしアレだよね、いくら息子のことで気が張り詰めてるからって後家のキャラクターはちょっとお話に都合が良すぎるよね。そういう意味では主人公の女性関係があそこまでまるっきり描かれていないのもかなり微妙で、もう少しこう女性遍歴とかちゃんとあっても良かったんじゃないのかなあとは思う。あーでもそれってもしかしてアレか、継母との関係をもっとちゃんと見るべきだったのか。

あとは日清戦争・日露戦争の空気みたいなのが端々に映っていておーなるほどーって感じがある。福岡って土地柄もきっと大きく関係してるんだろうなあ。風俗なんかの描写はとても良いと思いました。

しかしこれ、リメイクなのね。ウィキペディアに載っている検閲箇所を見るだけでもなかなか面白い。なるほどそこを切られたらそりゃあ作り直したくなるよね。

でもって阪東妻三郎と勝新太郎も演じてる役なのかあ。そこだけでも見比べてみたくなるわなあこれ。