ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

黒部の太陽

 

黒部の太陽 [特別版] [Blu-ray]

黒部の太陽 [特別版] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/03/20
  • メディア: Blu-ray
 

やっと観れたよ。ってかAmazonのビデオに前から入ってたっけ? ずっと観なきゃなあと思っていた作品ではあったのだけれども。

石原裕次郎と三船敏郎がガップリ組み合ってただでさえ満腹なところを、クッソ暑苦しくて真っ暗な掘削シーンを延々やり続けるもんでもーこれ以上食えないよー! って感じである。

まあしかし「高度経済成長期」って感じの映画で、中途半端に「人命第一」ってお題目が入れられているけれども、実際そんなに人が死なないわけがないよなーあの現場。ペラッペラなヒューマニズムが大自然の圧の前では全くの無力って感じがすげーよくわかる。もちろん主人公側が「死んでもトンネルを通せ!」ってキャラ付けにできないのは理解できるんだけど、やっぱりそこら辺は矛盾を抱えた作品であって、しかしその矛盾こそが高度経済成長期って感じ。

すげーと思ったのは「予算はいくらかけてもいい」って言い切るシーンで、いやああんなの今の日本じゃ絶対できないよねえ。未来に希望が持てた時代だからこそあんな演出が可能だったんだろうなあってのはすごく良くわかる。

あとはなんといっても大迫力の破水帯のシーンだよなー。アレ撮影現場で人死ななかったのだろうかと思うほどの迫力。ぐにゅんと曲がる鉄骨に、頭上に積もる地層の重みに思いを馳せてしまうと、うーんちっちゃいなあ人間と感じてしまいますねえ。