ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

人生劇場

 

人生劇場

人生劇場

  • 三船敏郎
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「また『人生劇場』かよ」みたいな扱いだったっぽいけど、オレ全然見たことないので、結構新鮮な感じであった。まあ何度も映画化されているが故の省略みたいなのはあって、そこら辺はストーリーのとりとめなさに直結してる気はするが、しかし人生を描いてんだしとりとめもないのもそんなに違和感はないかなあ。ってかOPで監督が3人出てる時点で「あーはいそういう趣向なのね」「ここら辺はさすがに深作っぽいな」みたいな感じには思ってたしね。

とにかく役者が強い映画だけれども、なんといっても松坂慶子がやべーな。自分は年代的にそんなにヌードになってるイメージないんだけれども、あんな芝居でこんな濡れ場やられたらそりゃまあ参っちゃうかもしれんなあと思った。というか特に序盤の魔性の女っぷりがヤバいよな。正直ヤバすぎて映画を見ていて怖かった。一番怖い。

若山富三郎も素晴らしく良く、こういう臭いセリフをこんなに自然にできるのはすげえなあと思った。日本の映画観てるとどうしても怒鳴ったり泣いたりばかりが目についちゃうからなあ。こういうラインのキャラクター・お芝居は良いよなあ。

また松方秀樹も良い役をやってて見入っちゃった。今までこういう静かな役柄の松方秀樹を見た記憶がそんなになかったので、こういう方向性も全然アリじゃん! ってかんじ。若山富三郎との絡みが大変良いよなあ。

一方で、永島敏行の印象がだいぶ薄いなあ。そもそも自分が余り馴染みのない役者だというのもあるのかもしれないけれども、豪華面子に混じるとどうしてもこうぼやけてしまう感じがするのだった。