ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

さらば愛しき女よ

 

フィリップ・マーロウの小説はいくつか読んだけどコレは原作読んだか覚えてねーなー。「さらば愛しき大久保町」は何回も読んだけど。まあ実際大久保町のせいで再生はじめた映画だけど。

フィルム・ノワールってもう少し前だと思うんだけれども、そういう雰囲気満載の作品でオレは好きです。キャラがたくさん出て名前覚えらんないような感じでガンガンイベント起こって振り回されるのはまさにハードボイルドって感じよね。まあ原作が原作だから当然なんだろうけど。

しかしマロイに奇妙な魅力があるよなー。主人公がなんでそんなにマロイを贔屓にするの? そんなに良い奴じゃなくね? みたいな感じで追いかけていくと、ラストでちゃんとキャラクターの良さが出てくるのはなんか面白い。そういう良さを最初から見ていた主人公、という立ち位置になるんだな。

あとはなんと言ってもジョー・ディマジオかしらねえ。時代性を一発で伝えることのできる選手ってのはやっぱ貴重なんだなあ。そしてそのディマジオへのこだわりが、かなりかなーり遠回しに、主人公がこの事件を解決しなければならない使命と繋がりを持つ……ってのが、良くできてるなあと思いました。

あと途中に出てきたのがシルヴェスタ・スタローンっぽい顔の端役だなーと思ったらシルヴェスタ・スタローンだった。ロッキー前にもこのくらいの役には出てたのね。