あれー? こんなにわかりやすい話だったっけ? いや、見たのがスゲー久々ってのもあるんだろうけれども、全然内容が記憶と違っていてビックリしたよ。まあ、これから先も続編あるから、そっちの印象と混じっていたのだろうか? 同じ役者の別役とかもあるから、そこら辺で頭が混乱してたのかもしれんなあ……あと、広島弁が聞き取れなくてなに言ってっかわかんなかったのもあると思うんだけれども、それもだいぶ解消されていてビックリした。自分の耳がそれだけ慣れたってことなんだろうか。あー、慣れたといえば画面もそうだな。最初に見たときの印象はめちゃくちゃガチャガチャしてて勢いがすごい! だったんだけれど、さすがに深作作品そこそこ見たのもあって「まあこんなものかな……」となった。
あとまあ梅宮辰夫と松方秀樹のキャラ立てだよなあ。こんな短いエピソードで、よくもまあここまでキッチリ存在感のあるキャラクターになるもんだ。もちろん、背後に役者の格が見えるのも良いんだろうなあ……そういう意味で、主人公の菅原文太は、ちょっと不思議なキャラクター造形だよねえ。何か強烈な信念がひとつあるわけでもないんだけれども、腹の中に怒りを溜めて言うべき時にきちんと言うという。こういうのは、キャラクターというよりは、人間であるところが受けるんだろうなあ。