ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プリシラ

 

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これも『「女装と男装」の文化史』に出てたから見たんだけれども、うーん、やっぱり時代って感じがするなあ。かつてはLGBTQの権利なんかは今と同じようには主張されていないわけで、歴史的にドラァグ・クイーンがその辺りで重要な役割を果たした、というのはわかるんだけれども、今から見るとやっぱりこう難しい立ち位置だよなーとは思う。というか当時の彼ら/彼女たちが、オーストラリアの田舎でどんな扱いを受けるのが普通なのかとか、想像できないもんなあ……あの車を修理してくれたオッサンのリアクションがどういう位置づけなのか、結構戸惑いながら見ることになってしまったぜ。

あとまあ例の本にも書いてあったんだけれども、人種差別についてはもう全然容赦ねーのが、やっぱりナンダカナーって感じはするよなあ。オーストラリアなんて、それこそアボリジニとの関係が常に問題になってきた土地だろうに……ラストとかも、ああいう笑える対象として人種差別を使われると、いくらドラァグ・クイーンを好意的に扱っても、どーせ話のネタくらいにしか思ってないんでしょ? みたいな気持ちにどーしてもなってしまうな。