ルーマニアのクラブ「コレクティブ」での火災事故と、そこから起こった政府の嘘の発表を巡るドキュメンタリー。
まず火災事故の映像がね……こういう時代だしライブなんて映像録るのデフォだろうから、そりゃまあ死亡事故の映像とか残ってて当然だとは思うんだけど……あの状況であんな風に火事が起こったらそりゃ死ぬわ。亡くなった人のことを想像するのに、映像ってのは本当に強力なメディアだということを改めて思い知らされました。
映像の強さと言えば、生きた人間から虫が湧いている映像も強烈よね。ああいうものがマスコミによって流されたら、そりゃまあ政府にとって危機的な状況がもたらされちゃいますわよね……そのくらいインパクトある。
まあそれにしても、こういう事件の後、事態の収拾のために入った人は大変だよなあ、と見ていて大変しんどくなる内容だった。事件の当事者は、そりゃまあ感情的に不安定になってるのは当たり前なんだから、誠実に、正直に、共感を持って、しかしそれでいて、全てを感情によって決定することなく……炎上の後始末ってこういう態度が必要だよなあ、というののモデルケースみたいな感じ。
でもねえ、ラストの政権交代の愚痴にもあるように、そういう働きって評価されないんだろうねえ……いやあ……