https://www.netflix.com/title/81406333
こんなん面白いでしょ。贋作にまつわる話はちょくちょく追いかけてきたけれども、アメリカでこういうことがあったなんてそもそも知らなくてワーオ! となった。
ぶっちゃけ事件自体はそんなに……という感じで、あーはいはいそういう感じで事件が起こったのね、そりゃまあ抽象美術はそういう事件たくさん起こってそうだよね、って感じで驚きはないのだけれども、登場人物の面々がまあ濃いというか何というか……まあ人間性削ってでも金儲けをしたい名誉をしたいって風に性格形成がされている人間たちの、やべーところが画面からガシガシ染み出てそれがもうユーモアさえ感じるレベルに見えているのは、いやあこれちょっと編集やり過ぎでしょ? いやでも逆にここまで編集をさせてしまうだけの逸材が揃った事件だったんだろうなー。
当然真実は藪の中というか、「その時あなたがこれを信じていましたか?」という問いに対して答えられるのは本人だけなんだろうけれども、その本人でさえ自分の過去を捏造したりできるヤツだからなーこれ。
そしてまあ、画商の夫がスペインで「妻を許す」というナチュラルマウントポジションに立っているのはマジでやべーなー。そういうふうに人間性が破綻していないと、こんな犯罪行為には及べないよなあ。