いやー、改めて大変なことが起こってたんだなー。いくつかドキュメンタリーとかニュースとかで触れてはいたけれども、改めて現地の映像を交えて見ると本当に大変なことが起こっていたのがよくわかる。トランプの演説が終わる前にはすでに侵入が始まっていたということは知らなかったので、なるほどこれは絶望的な戦いだよな……という感じ。
いやでも逆に、これだけ広い建物のなのに各所で進入路が限られていたり厳重だったりするのはちょっとビックリした。「この通路を守ればOK」な場所がポイントポイントに存在しているのね。結構昔の建物であることも関係しているのかしら。
侵入がすでに始まっている状況なのに、だいぶ遅れて議員の避難路が確保されたというのもやべーなーって感じ。ああいう状況で事態を把握しつつ議員の安全を守って避難させるって、一体どんなオペレーションをすれば成功するんだろうなあ。
全編を通じて、極力この事件が起こった政治状況への価値判断を避けていたのも印象的。トランプへの批判はあからさまにせず、また陰謀論を真剣に信じている側の意見もしっかりと取り上げていて、その真剣さが何よりもホラーだったりしますね。
しかし今の時代って、皆がカメラを持っていて中継してるし警察はボディカメラつけてるしで、こういうドキュメンタリーって素材に事欠かないよね。逆にこういう映像ソースがなかった頃の作品って一体どうやって作っていたのか、謎に思えてきてしまうんだぜ……