ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

台湾 デジタル世代が目指す未来

 

オードリー・タンのことがあんまりよくわかっていないのだけれども、とりあえず見ておかなければならないのはわかる。なんか別のドキュメンタリーちゃんと見よう。でもこういうテクノロジーと民主主義のキープレイヤーに、いわゆるマイノリティの立場の人が目立つのはなかなか面白いなあと思う。マイノリティだからこそ注目される側面もあるのかもしれないけれども、基本的には今ある社会制度に問題意識を持ちやすい立場の方が、現在の制度への思索が深まるってことなんだろうなーきっと。当たり前の日常を相対化出来るというのは大きい。

というのはまあこのドキュメンタリー全体にも通じるテーマであって、これ邦題からはだいぶそのニュアンスが脱臭されているけれども、原題が「Taiwan vs China:a Fragile Democracy」であることからもわかるとおり、内容的には台湾と中国のめちゃくちゃ切迫した関係性を描いているのよね。いつ武力対立が起こってもおかしくないような社会状況だからこそ、社会制度は常に考え続けなきゃならないわけであって。コロナの対策で賞賛されてたのもまあ社会がそういう状況で、危機管理とせめぎ合いつつも民主主義に強く動機づけられていたからだよなーと思いました。