黒人の人権活動を映画で後押しする話はだいぶ見てきたけれども、ここまでドストレートだと度肝を抜かれてしまうなあ。そんなに長くない映画ってこともあって、延々画面に釘付けだった。いやー、「レベル・リッジ」とかもそうだったけれども、こういう公権力がゴリッと日常の隙に挟まって実力を行使してくるの、ヤバいなあ……この映画はそれがテーマなワケだけれども、本当に日常のちょっとした行き違いがこうやって命を左右する暴力に繋がっていくの、ヤバ過ぎる。っていうかこのリアリティは、実際にそういう危険を肌で感じるからこそ描写できるヤツだよなあ……
そして何よりラストに出てくる実際の音声の生々しさが半端じゃなくてなあ。事実を元にした「フィクション」なのはわかるんだけれども、アレを聞かされると逆に、バランスを取る溜めに警察の内部にカウンターを入れるような演出をしたんじゃないか? みたいな勘繰りさえしてしまう。
しかしまあ、あそこでオバマ大統領の名前が出てくるんだなあ。やっぱりそれだけシンボリックな存在だったんだろうなあ。そしてその祈りが通じない結末になってしまったあたりも、うーん、オバマ大統領――という感じであるのかしら。
