なんやよーわからんなあ……マイノリティの逆襲、というアングルではあろうけれども、なんかこういう役柄をドラァグクイーンに負わせるのって気が引けるようになってしまっている。足に障害を負っている、だけではダメだったのだろうか。そこら辺の理屈がいまいちわからなくて、全体的にちょっとイヤな感じになってしまった。車椅子の人間が犬を使って世界と対峙する、って立て付けだけじゃダメだったのかなあ。なんでエディット・ピアフを人前でうわたなきゃならなかったんだろう。宗教的なところも関係してくる内容ではあろうが、フランスでのキリストの捉え方も含めて、よーわからんなーとは思う。やっぱあれなんか、DOGとGODの対比だったりするのか。
一方で犬のアクションに関しては、もう少し面白い感じになっても良かったんじゃないかなあ、とも思う。犬の映画なのになんか全然犬に対して感情移入ができなくてビックリした。なんかこう、あくまでも障害を解決するための道具、みたいな感じに見えちゃうんだよなあ。クライマックスのドンパチも、あまり緊張感がないというか、犬がいればまあ普通に戦えるだろ……みたいな感じに見えちゃって、乗れなかったです。
