ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

忍者に結婚は難しい

 

現代を舞台にした忍者モノ、というので見てみたんだけれども、いやーなかなか厳しいなあ。

日常のディテールなんかは「なるほどなるほど」と思うし、郵政族とか医療系とかで伊賀甲賀を色分けしたりとかするのはまあ納得なんだけれども、如何せん忍者の精神性みたいなのがスポイルされすぎというか……忍者だから当然自分の命を賭しての任務とか当たり前の世界観だと思っていたから、人殺しに躊躇するあたりで「えっ、えっ」となったよ。現代社会の裏にそういう組織が暗躍している、というハッタリをかますんだから、その程度の障害は余裕で乗り越えてもらえるものだと思ったぜ。

大ネタで不老不死みたいな超常的な忍術を持ってきておいて、それがぬるっと行われちゃうのもちょっと厳しいよなあ。一応科学考証が追いつくリアリティレベルでやっていて、そこだけファンタジーが入るところなんだから、回想形式でもいいのでその辺りをしっかりやってもらいたかった。

全体的にそういうぬるさでガッカリする展開なんだけれども、うーん、やっぱりふたりの秘密の隠蔽が一番食い足りなかったかなあ。お互いもっとバレそうになってハラハラ……ってのがこの立て付けじゃ一番美味しい所だと思うんだけど、結構ザックリばれるので「うーんこれでいいのか?」って感じ。そのあとの和解のパートとかはまあまあ良かったんだけど、ねえ……