ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

カンバセーション・・・・盗聴・・

 

この邦画のタイトルの「・・・・」は改めて見ると面白すぎるな。なんでこんな放題にしたんだろ。

コッポラの作品ってのは知っていたけれども、いやー、結構実験的なことしてるんだなー。音声をテーマにした作品だから必然性はめちゃくちゃあって、しかも盗聴題材だからサスペンスとしても機能している感じ。奇を衒った感じなのは嫌いなことも多いんだけれども、これは必然性もあって全然悪くない。さすがの名作って感じですね。

ウォーターゲート事件やらが背景にバッチリ刻まれていて、うーんコッポラはやはりこういう論点を映画の中にブチ込んで作品を撮っていたんだなあ。まあ、社会の流れが映画をそうさせていた時期でもあろうし、やっぱりその時代の映画を代表する監督なんだなーと思わされました。

ジーン・ハックマンのふたつに引き裂かれた内面をきっちりと描いているよなー。ストーリーも最低限の立て付けでどんでん返しもきっちりあって、とても良い感じでありますね。ラストシーンは、キリストの像を壊したりとか、うーんだいぶ過激なことをやっているけれども、蓄積をビジュアルに落とし込むとなるとああいう答えがベストなんだったんだろうな。