THE 4TH KIND フォース・カインド [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/11/03
- メディア: Blu-ray
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いやーモキュメンタリーは結構好きで今までも色々見てきたわけだけれども、まさか冒頭でこんな雑に現実と虚構の揺さぶりをかけられるなんて夢にも思わずびっくりしてしまったよ。品がなさすぎというか、冒頭からアンフェアに視聴者に嘘をつくスタイルで、オレは最初からだいぶ鼻白んでしまいました。
というかそもそもこの映画がアブダクションをテーマにしていることも知らなかったから、途中から突然宇宙人話になっていって大変爆笑するわけだけれども、これはやっぱりティーン前のおこちゃまには受けちゃったりするのかしらねえ。個人的には、あのギャグでやってるとしか思えない画面分割同時進行シーンが出るたびに「このギャグ笑えないんだよねー」って鼻くそほじっている感じ。ドキュメントって基本的には作為を極力剥ぎ取ってリアルに寄せるからこそ恐怖が生み出せるわけで、この映画の表現形式は作り手がどんな距離感で視聴者に向き合っているかが微妙すぎるよなあ。
まあそういう全体の構造を抜いたところで全然恐怖を感じられなかったのは一体何故なんだろう。みんなこれ怖かったのかしら? アメリカに住んでいるとアラスカの飛行機でしか行けない田舎にものすごいリアリティを感じちゃうとかそういうこと? 自分は恐怖に対する感覚鈍いなーとは常々思うけどさー、それにしたってわからん作品でありました。