タルい。スケールが大きいのとタルいのはやっぱ違うよねえ。テキトーにじゃかじゃか壮大な音楽が鳴って日々の暮らしを自然のなかでそれっぽく描写すればそれっぽくはなりますよね、という感じ。そういう構造で話を作りたいのはわかるんだけど骨組みばっかりで省略しているところに全然興味が持てない。っていうかブラッド・ピットに頼りすぎ。弟を失ったりでガッカリするのはわかるけど、それだからまー傷を負ってもしゃーないよねとひでーこと色々しちゃって、でもブラッド・ピットじゃなかったら絶対因果応報で酷い目に遭わなきゃならない話だと思う。っていうか嫁が可哀想すぎるでしょう。
まーしかしそんな放蕩息子が家に帰ってくるとやっぱり笑顔で迎えてしまったりするどーしょーもなさはまあ確かにあるんだよねーと思いもする。馬がドドドドドドドって帰ってくる過剰な演出も、見ているとやっぱちょっと頰がほころんじゃうところはあるんだよなあ。我ながらなんか納得がいかないぜ。
あとはなんでネイティブ・アメリカンの語りだったのかがよくわからない。というかこのタイトルもあんまり意味がわかってない。というか『レヴェナント』でもクマにやられて死と再生みたいなエピソードをやっていたけれども、あれってどういう意味合いがあるのじゃろうか。