ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ギャラクシー街道

 

ギャラクシー街道 Blu-ray スペシャル・エディション

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あれ? これ舞台原作とかじゃないの? 脚本のつくりがあまりにも舞台っぽいよねえ。ところどころでダダ滑りのしょーもないギャグも、きっと舞台だったら笑っちゃうだろうなあと延々思っておりました。最後の宇宙遊泳をクライマックスにする辺りとか背景にプロジェクションするんだろうなーとか想像しちゃったもん。っていうかコレを最初から映画で創ろうと考えたんだったら、三谷幸喜はやっぱり映画監督じゃないよなあ。いやまあそもそも三谷幸喜が映画監督だとは基本思わないほうがいいのだろうなあ。『清須会議』も全然だったもんなあ。

三谷幸喜は今までも群像劇を上手いこと捌いているけれども、それが機能したのってもしかしたら物語の背骨がちゃんとしていたからなのかしらねえ。『ラジオの時間』も『THE 有頂天ホテル』も、タイムリミットやら目的やらがこれ以上なく明確に設定されていたからこそ、それぞれのエピソードが緊張感を持って展開されるという感じ。今回のは個別のエピソードがもうどうしようもないくらいバラバラに展開していて、それが散漫に並べ立てられるだけで、まあタルい。もちろんそういう作品のつくりがあるのはわかっているけれども、んじゃあその作品のつくりに即した映画の撮り方になってるかっつーとまあ全然ダメだよね。アメリカンダイナーをこのライティングでこのキャラの濃さで撮ったら、そりゃあもっとドラマティックなストーリーの繋がりを期待しちゃうわけで。オムニバスっぽくやるのであればもっとオムニバスっぽいつくりにせねばならんし、個別のエピソードも完成度上げなきゃダメだよなあ。

うーん、低評価も納得の映画であった。