ロン・ハワードってこんなコメディーも撮ってたの? いやまあ、わかんなくはないけどなんか所々ちゃんと映画になりすぎててフラットな照明とかが逆に無理してるように感じるなあ。こういう話をやるには脚本も演出も良くできすぎてて逆になんか居たたまれない感じになってしまうのだった。
っていうかまず冒頭のエピソードが最高過ぎるでしょう。あの掴み何? 完璧。なんか突然スーパーミラクルな映像見せられちゃって、もうあのシーンだけでもこの映画観て良かったなーと思えるもん。凄まじいよあの入り方。
あとジェットコースターの下りを引き継いでの子ども舞台での画面揺れも最高で、余りにも最高過ぎて作意が鼻につくくらい。でもってそんなスペシャルなヤツから流れるように子ども最高な締めに雪崩れ込むワケでしょ? いやー、いやー、いやー。なんか部分的に上手すぎてちょっと引く。
でも映画全体として面白かったかと言われると全然そんなことはなくて、コメディならコメディでもうちょいどぎつくやれば良いはずとも思っちゃうんだよなー。主役も奮闘して大変楽しいのだけれども……うーん、なんだろうこのちぐはぐ感は。逆に不思議。
こういうのがバッチリハマると『アメリカン・ビューティー』みたいになるのかしら……