しゅ……しゅごい……OPの長回しからもう釘付け……なに? なんなのこの映像。広角でぎゅいーっと役者に寄る、どころかハエなんじゃないかってくらい空間をグイングイン動き回って、しかも長回しが連発で、その場所にいるという臨場感が異常。最初の戦闘シークエンスの周囲を取り囲まれている絶望感ったらもうない。そして画面がパッキパキ。パッキパキの雪山の大自然がぐおおおおおっと目の前に広がってる。いやー、これは絶対に映画館で観るべき作品でしたね。残念無念。
ストーリーは超ストレートで台詞もクッソ最低限、なんだけれどもこの長尺を呆気にとられて観てしまうのはまあ映像の力なのか。それでも少し長い? もう少しキャラクターが立つのが早ければメチャクチャのめり込めたのかなーとも思う。でも随所でうおーと思わされるカメラのアクション入れつつ「えっ!」と思うような意外なシーンを入れてすごいよなあ。
しかし俺、ディカプリオの映画なんだかんだかなり観てるよなー、と思って確認したら、『ギャング・オブ・ニューヨーク』以降は全部押さえているっぽい。どれもが印象深い役だけど、今回の這いつくばり率の高さは屈指だったなあ。ディカプリオの這いつくばり演技と言えば、最近では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のスコセッシ炸裂なラリリシーンが思い出されるわけだけれども、今回はそれに匹敵するすさまじさ。クライマックスの血みどろ対決も含めて、いやあこういう芝居がホントに似合うよねえ。