ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・レイド GOKUDO

 

前作がワンシチュエーションの映画でその分ストーリーにちょっと加点があるよなあと思っていて、だから今作でお話ちゃんとつくれんのかなあという疑問があったんだけれども、いやー杞憂杞憂。ストーリー自体はまあ普通の潜入捜査マフィアものでオーソドックスな内容だと思うんだけれども、その見せ方が素晴らしい。っつーかあのファーストショットをぶち込める度胸があるんだったら全然大丈夫ですよ。広大な緑の畑の端っこにロングショットで長回しでグッと世界に引き込ませてタイトルの流れが、まあ話的には大したことないんだけれど、映像的に全然強度があって見入ってしまうというか。そして流れるように圧巻の便所格闘に進むわけでしょ? いやー、こんなん素晴らしい以外の言葉がないよ。

シチュエーションが自由であることを生かしてバリエーションのあるアクションが展開されるんだけれども、「狭い場所で一対多の戦闘を行う」というコンセプトをキッチリ見せていて素晴らしいよなあ。最初のトイレも端的にそれが表れていて良い(扉を活用したアクションの区切り方!)のだけれども、車の中の戦闘も素晴らしいよね。よくもまああの狭い場所でアレだけのアイディアを見せられるもんだと感心しました。

あと地味にすごいのがカメラで、いやたぶん決して出過ぎた感じにはならないんだけれども、いやこれ普通に無理でしょという動きを随所でしていてすごい。泥の上の集団格闘を長回しでやりつつ途中クレーンするとか、もうなんか画面越しにやってやるゼの情熱が伝わってきて大変良かったです。