ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

スパイナル・タップ

 

スパイナル・タップ [Blu-ray]

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うーんわからん。カルトなモキュメンタリーという触れ込みなので見始めたけど、モキュメンタリーって表現の持つ文脈の高度さに翻弄されている感じ。モキュメンタリーとかそういう小難しいことをいわずにパロディなら全然理解できるのだけれども、でもなあ、パロディほどわかりやすく笑えないというか、このくらいのカッ飛ばし具合ならリアルなロックバンドのドキュメンタリーでもありそうだもんなあ。いや普通モキュメンタリーって現実の方にリアリティ合わせることで地続き感を出したりするわけじゃないですか。でもこの映画って、そもそもリアリティ合わせる対象のロックバンドがだいぶフィクションっぽい存在だから、そもそもリアリティってなによ? みたいな疑問が浮かんでなんかよくわからなくなる。いやそれはそれで全然面白い感じもするのだけれども、それ以前に色々考えることというか、「コレはギャグなの?」「これはこの当時普通?」「どこまで真面目にやってるの?」「パロディって何なの?」みたいな疑問に意識を取られすぎて、作品そのものを真面目に見られない。まあカルトってのはそういうものなのかしら。でもさすがにドラマーの件がギャグなのはわかる。

ウィキペディアを見ると、このバンドが実際に音楽活動をしているとか、現実のイディオムとかになっちゃってるとかが書いてあって、あーなるほどそこまでいくともうめちゃくちゃ面白いなーとは思うのだが、だがしかし、映画はどう見れば良いのかわからなかったことだけは確かである。むむむむむ……