ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヴァル・キルマー/映画に人生を捧げた男

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あー、これ2021年ってことはまだトップガンマーヴェリックがギリギリ公開されてない時期のドキュメンタリーなのか……オープニングから現在の喉を手術したヴァルの姿が映るけれども、全体的に時系列を辿りつつも、合間に現在の映像が挟まる構成で、それが結構効果的に機能しているよね。さらに言えば見ている方としては背景にガンガンマーヴェリックの芝居が見えちゃうわけで、ひとりの役者の人生をかなり俯瞰して見せられる感じがある。

そもそもかなり演技派というか、役柄にのめり込むタイプの役者さんだよね。その人の代表作が、「トップガン」だったり「バットマン」だったりして、芝居で見せるような作品がすぐに上がってこないのって、わりと人生の皮肉……みたいな境遇にあるわけだよね。しかも、ようやく舞台で芝居に対しての評価が得られたかと思ったら、声が奪われちゃうわけでしょ? いやあ、凄い人生だなあ。マーク・トゥエインに自分を重ねている描写が最後にあるけれども、すると彼らの人生が劇になるような人生を送っているってところにも符号を見出せてしまうわけで……

それにしても、具体的なエピソードがそんなにないのに、敬遠される役者として扱われていたことに説得力があるのが不思議だな。やっぱOPでアートの側面を置いてあったりするのがデカイのかなあ。