ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

スライ: スタローンの物語

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こういう人物を追ったドキュメンタリーって結構まとまりがなかったりするものだけれども、このスタローンの話にはもう強烈な「ストーリー」があって、なるほどそれこそがスタローンのスタローンらしさなんだろうな。ただの役者ではなくて、脚本もやれば監督もやればプロデュースもやる、ということは、自分をどのように見せるかを常に考え続けなければならないわけで、それは映画の中だけではなく彼の人生にも及ぶわけだ。でもってそれは映画と人生の間に説得力のある相互のフィードバックを生み出して、その象徴が「ロッキー」シリーズなのだなあ……めちゃくちゃ明快。

人生をまるっと追いかけたドキュメンタリーなわけだけれども、そういう意味でロッキーは別格というか、基本ロッキーとスタローンの話になっているよなあ。もちろんランボーやエクスペンタブルズも、プロデューサーとしての彼の数奇な運命を彩ってはいる。でもなー、ロッキーの3・4辺りの苦しみやら、あるいはロッキー・ザ・ファイナルの老いとの向き合い方なんかで、彼の人生をきちんとフォローできるようになっているよなあ。いやー、なんかすごい役者だよなースタローン。今まで全然意識したことなかったけど、クリント・イーストウッドとかそういうのと同じカテゴリなんだろうな。

あと、タリア・シャイアってやっぱり作品の理解度がすごいなーとおもった。さすがコッポラの一家やな……