ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

伊勢への道 神宮の叡智

 

『自省録』でも思ったけどやっぱり叡智って単語をエッチの代わりに使うのは良くない。脳内で汚染されてしまう。こういうのは特に良くない。

いやまあドキュメンタリー映画は片っ端から見ているワケだけれども、まさか延々禰宜の話を聞くだけだとは思わなかった。普通もうちょっと構成とか興味を惹くように工夫するよねえ。

そういう小手先の工夫なしに、ひたすら話を聞かされるという開き直りで全編が構成されているんだけれども、ある意味清々しいというか、こういう内容の映画にはむしろ超適切なのかもしれないなぁ。

全体の印象としては古来の日本人の価値観みたいなのを熱心に話しててそれが印象深かった。前に何かの本で、古代の時間は過去から未来に進むのではなくて循環していた、という話を読んだことがあるんだけれども、なるほど伊勢神宮は式年遷宮に象徴されるように、まさしくそれを体現した建物なんだなーと思った。伊勢米の産地でもあり、そりゃ当然米を神聖視する土地柄で、そうやって考えると一年の収穫のサイクルがどうしたって重要になるよなあ。

実は伊勢神宮に今年初めて行ったばかりなんだけれども、どうせだったら先にこの映画を見ておくべきだったなーと思った。五十鈴川で手を洗う時も、知識の有無で感じ方が違ったのかもしれない。