2004年のヤツ。
あれ? オペラ含めて見たのって初めてだっけ? 何度も作り直されるだけのことはあるなーと思いながら、感心して見ましたわ。
「オレがセックス出来ないのは見た目が悪いからだ!」「オレは天才的な才能がある!」「だから内面を見てもらえさえすれば女を手に入れられるはず!」というマインドのヤバさ、今でも全然通用するよなー。そういう言い訳を用意して、さらにそこにかなり都合の良いヒロインまで準備しないと、男が自分の弱さと向きあう話を描けないところに、逆に辛ささえ感じてしまいますね。普通このストーリーだと、女性が「あなたがモテないのは外見が醜いからじゃない」みたいなのがどんでん返しとして機能するべき構造になってると思うんだけれども、バレバレというか、最初からそこを突っ込むしかない内容じゃん……ってなるしなあ。まあ、それだけこのストーリーが与えた影響が大きくて、普遍化してしまったということなのかもしれないけど。
まあしかし、作中作満載のこの作品を、オペラで見て見たいなーという感じはすごくした。コレ舞台で見たらめちゃくちゃ面白いだろうなー。あと、普通作中作を扱う作品って、虚構が現実にどう逆流してくるか、みたいな所が見所だと思うんだけれども、この映画において舞台はオペラ座の怪人の内面世界である劇場地下と、観客が生きる現実を繋ぐ中間点にしか過ぎない、という構造が大変面白かった。そうやってみると、運命の女性を手に入れるために、怪人が現実世界に出張るのは一大決心だろうし、そこであえなくイケメンにやられてしまうのも、なかなか胸に響く展開ですね。
