ベイビー・ドライバーの女性版みたいな感じかしら? 子どもを連れて移動する、というのがポイントではあるけれども、子どもがそこまでアクションに参加している感じではないよね。あくまで子どもを守られるモノとして描くのは、脱北者が自分の境遇を重ねてみる上でまあ確かに必然か。
にしてもストレートにマイノリティの映画であった。野球選手やら警察で金儲けを企んだり暴力をふるったりするのは男性で、おじさんとか外国人とか女性とか子どもとかが割を食う話。子どもを守るためにマイノリティが団結するその展開は、まあシンプルだけれどもまあ力強いプロットだよなーと思った。
アクションは妙にガチャガチャさせたりしないところに好感。街中の車の鬼ごっことか、趣向があって大変良かったです。各所の演出の省略とか、基本的に映画がちゃんと撮れてるなーという感じはある。
あとはまあ、子役との絡みのところかなあ。トイレから逃げだそうとしたり、母親探しに片っ端から電話をかけたりと、賢い子ではあるんだけれども、あんまりこう共感できなかったのは逆に不思議な感じもする。もうちょい感情移入できてもいいと思うんだよなー。