ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ロンドンゾンビ紀行

 

やった! ゾンビって存在を皆が認識している世界のゾンビモノだ!

もうゾンビモノなんてクラシックから名作から駄作まで様々作品があるわけで、今更ゾンビモノをやるとして、どこら辺のクオリティラインを目指して作品をつくるかってのがめちゃくちゃ大事になると思うんだけれども、そういう意味でこの映画はめちゃくちゃ身を弁えていて、そこら辺は好感が持ててしまうなあと思う。老人ホーム立ち退きのためにボンクラ兄弟が銀行強盗を企む、まではいいとして、それをめちゃくちゃ雑にゾンビパンデミックと掛け合わせてしまうストーリー上の工夫のなさが笑っちゃうよね。さすがにこう、もう少しなんか工夫しようと思うんじゃない普通?

結局この映画で一番面白いのは、老人ホームの老人たちがゾンビと戦うって点で、そこには間違いなくワンダーがあって、逆に言うとそこさえ押さえてあれば他はどんなストーリーでも別に問題なくない? という感じ。走らないゾンビと歩くので精一杯の老人の追いかけっこを描いただけで、もうこの映画が存在する価値があるでしょ。

ロンドンだからってバスを運転してみたり、名所を遠くから映したりもしているけれども、基本的にはマジでどうでもよくて、もう延々年寄りが銃をぶっ放すところを見せてもらえればそれで十分だった気はする。いやほんと、銀行強盗パートいらなかったんじゃないかなあ……