あーうん、これこれ。オレが読みたかったのはこっちの方。シリコンバレーで不老不死ビジネスが盛り上がって色々起業されてる、というのがどういう流れかを知りたかったので、まさにコレが読みたかった! という本。ヒトゲノムが解析されたあたりの話にもきちんと触れてあって、コンピューターの発達が昨今のブームにどれだけ寄与しているのか、みたいな感じもなんとなくわかった感じになってとても良い。ってか、現在AIがこんなに盛り上がっているわけで、そこにお金が流れ込んで医療の研究に応用されたら、こりゃマジでパラダイムシフトが起こるんじゃね? という気分になってくるよね。たぶん20年前とかは、普通にSFの出来事だろうと思っていたことが、こういう風にビジネスとして回っていこうとしているのを目の当たりにすると、いやはや本当に今は時代の転換点なんだなあって感じがしますよね。30年後に振り返ったら、ここら辺の出来事が教科書に載ってても、まあ不思議はないかもしれんな、と思います。ホント、シリコンバレーっていうのはすごい場所だよなあ……
あと意外に面白かったのは、Androidのスマートリプライの経緯。いちユーザーとしてみると「あんま使わんな……」って機能な印象だけれども、それが実装された経緯を説明されるとかなり納得感がある。ただの研究じゃなくて、こじつけでもいいから実用に結びついた方が、イノベーションとしては進めやすいんだろうなあ。