ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ラスティン: ワシントンの「あの日」を作った男

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あー、「あの日」ね、「あの日」。もちろんワシントン大行進自体は知っているけれども、どのような経緯で起こったのかは曖昧だったので、あーなるほどね、という感じ。っていうか実は、「I Have a Dream」とちゃんと結びついていなかったので、確認して自分の認識の薄さを恥じるのだった。冒頭のシットインやら大学のゴタゴタやら、説明が充分にあるわけじゃないから、ちゃんと確認し直さなきゃな、という感じにはなる。そういう歴史的な出来事を断片で示すだけで、受け手側にストーリーが喚起されるってのは、やっぱり強いなあと思う。

しかし、ストーリー展開がちょっと安易な感じがしてしまうのはなんでだろうか。もちろん主人公が魅力的で才能がある人間なのはわかる。わかるんだが、しかし対する協会のトップの人間をがめちゃくちゃ悪役として描かれたり、またその悪役と和解するところがいかにもエンターテインメントとして示されると、その後のゴミ拾い含めて「ちょっとやりすぎじゃないですか?」と思ってしまうよなあ。主人公のセクシャリティも、現在では肯定されて然るべきなのはわかるんだけれども、こんなにわかりやすいストーリーに落とし込むことにすげえ居心地の悪さを感じてしまう。