いやー、やっと見終えたよ。自分のアンテナの低さは今更だな……でまあ見終えた感想としてはヒットってよくわかんねーなーということ。
つくりとしては結構「そんな彫り込みいる?」という所がまあまああって、特に敵のエピソードをちゃんとやるのは正直全然よくわからんなー。主人公がそういう敵に共感する立場が特殊なマンガであるのはまあその通りだし、あとそもそも妹がそのような役割を持ってしまっているのだから理屈としてはわかるんだけれども、それがストーリー全体でうまく機能してんのかこれホントによくわかんねーなーという感じ。そもそも鬼とかゾンビって敵をブッ倒すことを正当化する理由として要請されてる側面があると思うんだけれども、中途半端に敵側の内面を描いてしまうのはデメリットもデカいよなー。
いやだからこそ「しっかり描く」というスタンスを取っているのだろうけれども、うーん……ぶっちゃけそんなに魅力的な敵か? というのは正直ある。いきなり回想ぽんっ! と入ってそれで感情移入オッケーとかになるのみんな? 自分はどーも「ふーん次はこういう悲劇を動機付けとしておいたのかー大変だなあ……」みたいな感じにしか見えなくてどうもなあ……
あともうひとつ特徴的だなあと感じたのはしつこいくらいのキャラ付けで、あーこういうクセのあるキャラをしつこいくらい描くのがヒットに必要、とかいう理屈ならまあ確かにわかる。これも好きじゃないけれどもわかる。でもそれを満たせばヒットする、というわけではないよな-これ……