ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ガンマン無頼

 

うーん、キャラ立てってむつかしいなあ。

この主人公はひたすら強いんだけれども、その強さがキャラ感にそんなに紐付けられてないというか、全然感情が乗っていかないのはうーん……厳しい。謎の主人公の動機が瞳のクローズアップでビジュアルとして表現されるのは『ウェスタン』を思い出すけれども、あそこまでの外連味はないんだよねえ。あとまあ普通にクリント・イーストウッドやチャールズ・ブロンソンの顔面が強いというか、こちら側がその表情になにかを読み取ってしまう見え方をしてると思うんだけれども、フランコ・ネロは普通に良い感じのかっこいいおじさんって感じで、あんまりそういう印象は受けなかったなあ。うーん、演出の問題なのだろうか……

まあしかし、ストーリーが関係しているような気もするなあ。メキシコの奥地へ仇を捜して移動する大筋ではあるけれども、あまり有機的に繋がっている感じがしないというか、それぞれのエピソードに感情が乗らない……酒場での弟仇討ちはまあ良いんだけれども、酒場の娘が殺されるエピソードとか、もう少しメンタルに来る感じの繋がりを描かんとどう見れば良いかわからんよなあ。

あと悪役の立て方も困難だよなあ、と思った。ライバルは物理的に人殺しをしているけれども、そこにもう少し悪辣なニュアンスが混じった方が、ストーリーとしては機能するよなあ、と思いました。