へー、あの有名な歌が流れるのってこの映画だったのか。まあ歴史に残る作品なんだからさっさと観ておけって話ではあるよな。
ってかビリー・ワイルダー、有名な映画監督だってのは知ってるけど、以外と数観てないし印象薄いな。『サンセット大通り』『情婦』あたりはさすがに傑作で押さえているけれども、あんまりコメディに強いとかそういう印象はない。っていうか、むしろ渋めの作品をガンガン見てるからかしら……『深夜の告白』とかもすげーシリアスよねえ。
そういう意味で、この作品は大変新鮮な気持ちで観ることができたのだった。マリリン・モンローの魅力、というよりは、むしろ縦横無尽に暴れ廻る女装組のほうが全然魅力的でアレレ？ となったけどね。
あとまあ、今この映画を観ると、「女装」という行為が社会的にどのように受け止められたり、描かれたりしているのかがまあよくわかるよなー。『シティ・ハンター』の序盤、主人公がサクッと女性に変身して全くバレない展開が何度かあったけど、まさにそれ。現代じゃ、普通の男性が女装しただけで、女性車輌に乗り込んでラッキースケベなんてのは、まあなかなか成立しづらいよねえ。まあ、そういう中で女性のシンボルとして据えられているのが、「おバカな金髪」であるところのマリリン・モンローで、それに対して身分を偽って恋愛関係を構築するのが「アリ」なのもなかなかだよなあ。
とか思ってたら、出し抜けにギャグ何だかなんなんだかよくわからないゲイカップルオチでビックリしてしまう。いや、もちろんギャグだとは思うけど……ね。
