何はともあれマリリン・モンローの作品って感じだよなー。まさにファム・ファタル。歩き方ひとつで映画の中心になっちゃうのはマジですげーなー。カラーに映えるドレス姿とかもバッチリで、出世作になったのもよくわかりますわ。
全体的にミステリ仕立てなんだけれども、そこはなんというかクラシックな感じで「そうなるよね……」というのがあんまり工夫なく流れていくので驚きはない。ヒッチコックだったらもっともったいぶって料理したんだろうなーとは思う。ってか鐘楼の中に閉じ込められて脱出の時間が稼げなかった展開は謎過ぎるよな……
ただまあ最後のナイアガラ付近でガス欠になる展開はなかなか良くて、タイムサスペンスとして大変わかりやすい上に、それまで散々ナイアガラの滝のヤバさを見せつけたのがバッチリ機能していて、あの絶望感だけでも大満足という感じではある。船を沈めるのは正直よくわかんなかったけど、映像的には迫力があったし、オチとしてもキレイに終わったのでヨシ。
あと色々印象に残るシーンはあったよなー。マリリン・モンロー殺害の鐘楼アップは、何かよくわからんけどともかく印象に残る。あとは謎のテンション高いお偉いさん。あのグイグイキャラは何かよくわからんけどすごくインパクトがあって良いよね。
