ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マラソン マン

 

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  • ダスティン・ホフマン
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マラソンの話かと思ったら全然そんなことはなかったぜ。主人公が趣味で走ってるだけじゃないですか。えー。

サスペンス、なんだけれどもこのサスペンス感が独特で面白いよなあ。最初のとっかかりになる事故のどうしようもなさとか本当にビックリする。もちろんあのカーチェイスが全体の暗喩としているのはよくわかるんだけれども、しかしだからといってあんなにどうしようもない争いが話のとっかかりになっていいのか? みたいな感じがすごくある。

ダスティン・ホフマンに焦点が当たるまでの展開もそんな感じで、ヒッチコック式の「間違えられた男」みたいな巻き込まれ型……とも微妙に違うサスペンスで、全体的にストーリーに理不尽さがつきまとう感じがするよなあ。因果応報でもなければ、不条理でもなくて、ギアとギアの比が噛み合わないまま、でも一応ゴリゴリ回転していくようなストーリーライン。だから最終的に、復讐で殺そうとするでもなく、かといってダイヤを奪おうとするわけでもなく、「ダイヤを食え」というのは大変印象に残る。ユダヤ人に対する復讐みたいなアングルであるのはわかるんだけれども、主人公がその立ち位置にいるのがかなり迂遠で面白いというか……

それにしても歯医者の拷問はなかなか愉快ですね。自分の体験に引きつけるのは重要なんだなーと思いました。