最後の戦場の次はラスト・ブラッドなのね。そしたら次は血もなしのラストになるのかしらん?
前作はそんなに悪い印象はなかったんだけれども、今作はわりとどーしよーもないスタローンって感じですね。まあロッキーもある意味ナショナリズムをわかりやすく煽った愛国的なところがあった作品だし、そんなに意外ではないんだけれども、ここまでわかりやすくメキシコ人を悪として描かれると「今の時代で思い切ったなー」とは思いますね。ま、そこらへんのエクスキューズとしての同居人なんでしょうけれども。
しかしまああそこであの娘を助けられずに殺してしまうのは、物語的に「ここから悪人を躊躇なく倒すための言い訳」にしかなっていないので、強く作為的なものを感じてしまいますよねえ。あんなにあっさり助けられるなら、生きたままでも良いじゃないですか。あそこまで連れ帰らせておいてあっさり殺して……というのは、ちょっと誰も望んでいない展開のようにしか思えませんでしたわ。
まあしかし、それだけ強く復讐の動機を抱かせないと、あの一方的な虐殺スプラッタシーンは描けなかった、ということなのかなあ。ランボーがあんなに残虐なことをできる人間である、というのを見せるのはこの映画の大変重要なポイントなのだろうけれども……そういう意味では、一作目のランボーの遺伝子もきちんと入っているよ、ということなのかもしれんなあ。