ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

主戦場

 

こういうの、「表現の仕方が……」みたいな書き方をするとなんかビミョーにまずイキもするんだけれども、いやでもしかしドキュメンタリーとして編集が微妙、とは思うよね。ライティングひとつとっても作意が強すぎるというか……まあ、制作者側が最初から、歴史修正主義に対して疑問を投げかける立場であるということは明言されているからまだフェア……って感じはするけれども。「戦」という比喩を受け入れて自らも使っていることからもわかるように、これはかなり意図的に相手を貶めるための編集技術が使われていて、それ自体が危うい行為であることは確認が必要だよなあ。最後に元慰安婦の「私」の部分を切り札的に見せて、後出しで勝利! みたいなつくりにするのは、構成としては稚拙だよなあ、と思う。まあそれ以前に、ナレーションでマイクを吹くのはまじでどうにかして欲しいけれども……

でまあ、内容に関しては、そういうあれやこれやを差し置いても、なかなか興味深かったかなあ。今まで知らんことも色々書いてあったし、少なくともこういうテンプレの主張にはこういう反論があるよ、というサンプルに触れるという意味では良かったと思う。

ただ同じようなことを繰り返すけれども、本質的には「こういう扇情的な編集で手に入れた知識は眉に唾つけてみないとダメ」という立ち位置をとらざるを得ない内容になっていると思う。そういう「戦略」をとろうとする意図もわからんでもないけどさあ……