あなたでしたか！！ チンパンジーが道具を使うのを発見したのは！！
女性がアフリカに乗り込むフォーマットの作品っていくつかあるような気がするよなー、『愛と哀しみの果て。』とかもそんな中身だったっけ？ 「飛べ、バージル」でもチンパンジーの研究者が女性だったのが「んー珍しい」と思ってたんだけど、明らかに彼女の影響があったんだろうなあ……っていうかある種、セレンゲッティを発見して紹介した、みたいな感じにすら捉えられる書き方だと思うんだけど実際のところどうなんじゃろ……
フッテージを利用してつくったドキュメンタリー映画、という触れ込みで始まるけれども、序盤の撮影が余りにもつくった絵作りばかりで爆笑してしまう。明らかに意図してドラマティックな編集にしてあるよねー。で、その作意のある画をたくさん撮ったカメラマンが途中から作中に現れて、しかもジェーン・グドールと恋に落ちて結婚しちゃうんだから、そりゃあまあ微笑ましく感じちゃいますよね。母が一緒にやってきていたり息子の成長記録を撮っていたりと、結構プライベートフィルムな感じがある。
だもんで、後半の家族の離別のパートはやっぱりつらいし、そこにチンパンジーとの関係も重ねられるとうーん見るの辛い……とはなるよね。後半の展開が具体性を欠いているのもあって、だいぶしんどかったです。
しかしまあ、それも幸せな時期が確かに存在したから、ではあるのだよなあ。バナナをおいたら調子に乗ったチンパンジーの群にテントが占領されるシーンとか、もう底抜けに面白いもん。
